gigi’s diary

白い壁を眺めるのが疲れたら書くブログ

もっとも美しい写真

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先日、通勤中に地下鉄の駅のホームにセミがいた。というか、白線の内側でジッと電車を待っているように落ちていた。そんな話を会社の同僚にしたところ、次の日その同僚が出先から帰ってくるなり、「私も見た、もっと凄いの」と言ってこの写真を見せてくれた。あのセミだろうか、セミは電車に乗れた。そして日吉あたり(地上)で降りていてほしい。思わず「ねえ、この写真、頂戴」と貰った。正直セミよりも、この写真を撮った同僚と目の前に座っているこのアバクロオジサンの空気感がとても良い感じでたまらない。オジサンをよく見ると、膝が浮いている。これは、空いている車内で男らしく大きく足を組んでいる様だろう。その真横にセミが止まっててもその足は崩されず、目の前にそれを写メる変な女の前でもこの余裕。こうゆう写真はこそ、真面目なコンクール出てもいいんじゃないかと思う。さらによく見ると、このオジサンが着てるアバクロのロゴの鹿(ヘラジカ)は生命や再生のシンボルとも言われてるわけで、その横に7日間しか生きないセミ。7日間といえば天地創造。私の瞳孔は、アメリカンビューティーの小さな竜巻に袋が舞う15分動画にうっとりしている青年のようだったわけです。(映画のメタファとは全然違う)

 

という感じで、私は物事をこじつけて考えるのが好きです。

こじつけっていうのは、無理に決めつける意味だったりネガティブなイメージですけど、そうじゃなくってルーツを辿る感覚でしてみるとなんだかシックリすることもあったりして、考えが頭の中で一度走ってしまうと興奮して止められなくなります。

今ハマッてるものって掘り下げて考えるとまったく関係ないものに行き着くという「過去へのこじつけ」も一興。そして何でもないと思っていたナニかが、予想もしないナニかに紐づくことを想像する「未来へのこじつけ」それも一興なわけです。さらに人が「なぜそう考えるのか、それが好きで嫌いなのか」とかを聞くのも同じワクワク感があって好きです。すべては繋がっている!!と考えると、何にでも可能性が出てくるわけで外に出るのが怖くなりますね!

 

さて今日も足を壁にあげて、本でも読みながら終えます。